ロッテ伊東監督、1点差逃げ切りも漏らした“本音”「いっぱいいっぱい」
「今の状態では最高の形」で勝利
大事な2位日本ハムとの3連戦の初戦を、ブルペン陣で逃げ切り1点差勝利――。ロッテがこれしかないという勝ち方で日本ハムとのゲーム差を「6」に縮めた。
2日、本拠地での一戦。試合後、伊東監督からは「今の状態では最高の形。初回にいい形で(点を)取ったが、打線は(相変わらず)湿りがち。厳しい戦いが続くが、まずは勝つことが一番重要。いっぱいいっぱいです」との本音が漏れた。
試合前、指揮官が「6回が壁になっている。集中して、6回1イニングは目いっぱいいってほしい」と危惧していたスタンリッジは、この日も6回一死から西川のバント安打に、一塁送球を焦って悪送球。二塁に進め、大谷を歩かせて、中田に適時打を浴びた。
ここで指揮官は迷わず4月13日以来の登板になったイ・デウンにスイッチ。レアードに1死満塁から犠飛を打ち上げられ、1点差に迫られたが、7回は大谷、8回は南と継投し、無失点で切り抜けると、9回は西野に代わって守護神になった益田が、陽、大野をキレのいいシンカーと外の147キロストレートで連続三振。2死一塁から代打の矢野には150キロ台のストレートをファールされ、9球粘られたが、10球目、147キロの真っすぐで二ゴロと辛抱強く1点を守り抜いた。
リリーフの頑張りで5試合ぶりの白星、6勝目を挙げたスタンリッジだが、前回のオリックス戦(7月26日)でも3点リードの6回、それまで2安打に抑えていたのに突然崩れ同点にされている。伊東監督は開口一番、「やっぱり6回が鬼門だった。スパっと代えました」。悩みの種は尽きないようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count