途中出場で攻守に貢献の阪神・鳥谷、スタメン復帰は? 金本監督の考えは…
途中出場で2安打1打点、筒香の打球に好守も披露
キャプテンのバットがチームの流れを呼んだ。阪神の鳥谷敬内野手が2日のDeNA戦(横浜スタジアム)に途中出場。攻守にわたりチームを引っ張り2打数2安打1打点の活躍を見せた。試合は6-2で勝利し3位・DeNAとのゲーム差は4に縮まった。
出番は7回に訪れた。同点に追いつきなおも無死一、三塁。代打で登場すると久保康の真ん中低めのシュートを捉え右前に運んだ。「同点だったので何とかバットに当てられればと思っていた」と、第1打席を振り返った。
そして自慢の守備ではこの試合、最大のピンチとなった場面で好守を見せた。
同点に追いつかれた8回2死一、三塁。打席には4番の筒香。外角直球をはじき返すと強烈な打球は二遊間を抜け値千金の決勝打……。と思いきや遊撃・鳥谷が二塁ベース真横に陣取り好捕し一塁へスローイング。ポジショニング、打球処理、スローイングと完璧なプレーを見せたが当の本人は「何となく来そうな気がして。いつもより(二塁へ)ちょっと寄っていた」と涼しい顔。
7月24日の広島戦(マツダスタジアム)でスタメンを外れ2012年3月30日DeNA戦(京セラドーム大阪)から始まった連続フルイング出場は667試合でストップ。それでもこの間の8試合は主に代打での出場で9打数6安打3打点と絶好調だ。
鳥谷のスタメン復帰は時間の問題なのか。それでも金本監督は「戻したいのはやまやまだけどね。簡単に戻して簡単に外せる選手じゃない」と慎重な姿勢は崩さない。「あとからいくのが仕事。しっかり準備していくだけ。チームが勝てることを続けていくだけです」と、鳥谷は自らの役割を全うすることを強調した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count