“守備の人”がバットで救った日本の窮地 U15侍は5連勝で予選突破

コロンビアに傾き掛けた試合の流れ、二塁・田口夢人の堅守で引き戻す

 2日に行われた「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」の予選リーグ5日目。日本はコロンビアに勝利し、予選リーグはグループAで1位通過を決めたが、今大会初めて先制点を奪われた。その嫌な流れを断ち切ったのは、3戦目からフル出場でセカンドを守る田口夢人だった。

 2回。日本は2本のヒットと死球で満塁とし、押し出し四球で先制のホームインを許した。なおも2死満塁。これ以上の失点は、韓国戦で5点差をひっくり返したコロンビアを勢いづけてしまう。先発の岡田幹太は緊迫した空気の中、2番・ベルベルの打席でストライクが入らず、2球連続でボール。ここでたまらず、石崎学コーチがマウンドへ駆け寄る。その後、フルカウントからの6球目。ベルベルの打球は田口が守るセカンドにはじき返された。二塁ベース寄りに飛んだ打球はバウンドがやや変化。それでも、田口は慌てることなく、ボールを体の前に落として素早く一塁へ送球し、アウトを奪った。

「ピンチの場面で自分にボールが飛んできても動けるように準備はしていた。しっかりとアウトを取って、チームに流れを引き寄せようと思った」

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