阪神・鳥谷、スタメン復帰で猛打賞も淡々 次戦の勝利見据える

「3番・遊撃」でスタメン復帰

 待ちに待ったキャプテンの復帰も勝利には結び付かなかった。阪神・鳥谷敬内野手が3日のDeNA戦(横浜)で「3番・遊撃」でスタメン復帰を果たした。4打数3安打の活躍も試合は3-4で敗れチームの連勝は3でストップした。

 7月23日の広島戦(マツダ)以来、9試合ぶりの先発出場。スコアボードに「鳥谷」の名前が刻まれると、敵地に集まった虎党からは大歓声が起きた。8試合連続ベンチスタートのうっ憤を晴らすかのように初回から躍動した。

 第1打席は初回2死走者なし。DeNA先発・山口が投じた内角低め148キロの直球を完璧に捉え右翼線二塁打で出塁。続く福留の右翼線への適時二塁打で先制のホームを踏んだ。3回の第2打席は右前打、さらに5回の第3打席でも中前打を放ち“復帰初戦”で猛打賞をマークした。

 首脳陣、ファンも待ち望んだ先発復帰に鳥谷は「状態は悪くなかった。いつでも出られる準備はしているので」とコメント。7月24日の広島戦(マツダスタジアム)でスタメンを外れ、2012年3月30日DeNA戦(京セラドーム大阪)からの連続フルイング出場は667試合でストップ。だが、スタメンを外れてからの8試合は主に代打での出場で9打数6安打。重圧から解き放たれた背番号1は本来の姿を取り戻していた。

 それでも試合には敗れた。勝利のために戦う男は「結果が全てなんで。チームが勝つためにやっているので、また明日勝てるようにやっていきたい」と淡々と口にした。キャプテン・鳥谷の完全復活が逆襲に燃えるチームの起爆剤になるはずだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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