ロッテ自慢のブルペン陣に故障者続出で非常事態に 指揮官も苦悩の色

大谷も負傷で登録抹消

 ロッテ自慢のブルペン陣に故障者が続出し、いよいよ非常事態になった。

 3日、日本ハムとの16回戦。、4月15日の日本ハム戦以来の先発となった古谷は、その試合で4回11失点を喫しており、雪辱を果たすべくマウンドに上がった。しかし4回まで98球と制球不足を露呈し、2失点で何とか踏ん張ってはいたが、5回一死から田中賢を歩かせたところで降板。「自分の役目を果たせなかった」とうなだれた。

 2番手大嶺祐はバックにも足を引っ張られた。レアードの遊ゴロを鈴木がエラー。1死ー、三塁で陽の叩きつける打球は鈴木と二塁中村がお見合いで中前適時打。中村がうまくとっていれば併殺にもできた。結局、代打杉谷に右中間へ走者一掃の三塁打で4点差とされ、7回から登板のルーキー東條はストライクが入らず、大谷に右中間を破られ、中田の三遊間打で3失点と傷口を広げる一方だった。

 抑えの西野の続いて、この日、30試合で11ホールドと貴重な中継ぎの大谷が右膝の内側側副靱帯損傷で全治6週間の診断で登録を抹消された。「崩壊とまではいいたくないが色々対応を考えないといけない」と試合前に語っていた伊東監督。主砲デスパイネは4回2死満塁フルカウントでストレートのタイミングでしか待っていないのに、その直球を空振り三振。2-10の敗戦に、指揮官は「ミスがいっぱい出たし、現状ではスキを見せればこういう形になる。中継ぎは見ての通りです」と苦悩の色を見せた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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