12勝目の岩隈久志、快投のカギは“速球”「今季屈指の投球」と指揮官絶賛

前回対戦の教訓を生かした好投「今日何をするべきかヒントを得られた」

 バッテリーを組んだズニーノは「左打者が多い打線で、彼(岩隈)は内角をうまく使いたがっていた。スライダーを内角低め、より変化の小さいスライダーを手元に投げ、打者の体を起こしてから外角スプリットで攻められた」と、この日のゲームプランを明かしたそうだ。

 6月17日(同18日)に行われた敵地でのレッドソックス戦では、白星を挙げたものの主砲オルティスに2被弾。岩隈は通訳を介して「これまでもよく打たれている。前回ボストンで対戦した時、今日何をするべきかヒントを得られた」と話し、“教訓”が上手く生かせたことを明かしたそうだ。

 シーズン序盤は黒星が先行した岩隈だが、6月以降は11試合に先発して8勝3敗と絶好調だ。今季12勝は、この日投げ合ったポーセロら4人が記録するリーグ最多14勝に2勝に迫る勢いだ。4点台の続いた防御率も3.99まで下がった。制球よく球数少なくテンポのいい本来の投球で、チームを勝利に導きたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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