阪神・藤浪、長いトンネル抜ける白星 今後の巻き返し誓う
7回無失点で8試合ぶり5勝目
エースが長いトンネルをようやく抜け出した。阪神・藤浪晋太郎投手が5日・ヤクルト戦(神宮)で先発。7回2安打無失点の好投で6月2日の楽天戦(コボスタ)以来となる5勝目を手にした。久しぶりに手にした勝利に「ホッとしてたのが一番。逆に気を引き締めないと」と安堵の表情を見せた。
好投しても白星がつかず、自己ワーストの7試合白星なしと泥沼にはまっていた右腕。ここまで初回の失点が実に9度(17試合中)と課題は立ち上がりだった。この日も初回。先頭の大引を四球で歩かせたが、坂口を二ゴロ。続く今浪を三振ゲッツーでピンチを切り抜けた。
打っても1点を先制した2回2死一、三塁から中前に「バットに当てればなんとかなると思っていました。上手く当たってくれました」と、今季初タイムリー。自らのバットでリードを広げると、“本職”では今まで以上に快調に飛ばした。奪った三振は「5」。藤浪にとっては少ない数字だが先発としての役割は全うした。
8試合ぶりの勝利。これで今シーズンは5勝7敗、防御率3.34。ここまでを振り返ったエースは「勝てないなりに工夫して、しっかり頑張ろうとやってきた。まだ全然見られる数字じゃないので、何とか取り戻していきたい」と巻き返しを誓った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count