侍ジャパンU-15、初黒星も…不後がバットでも存在感、一時同点の適時打
米国に逆転負け、投手としても3試合登板の不後は敬意「すごく強いチームだった」
5日に行われた「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ in いわき」のスーパーラウンド2戦目。日本はアメリカに2-5と逆転負けを喫したが、勝ち越された直後に同点に追い付く場面があった。
1点を追う6回、2死三塁。打席が回ってきた不後祐将はバットを短く持ち、「コンパクトに振ろう」と心に決めた。フルカウントからの6球目、135キロの高めのストレートを逆方向の三塁側へファウル。そして、7球目の136キロの直球をジャストミートすると、打球は左翼線を抜けた。同点に追いつく一打になった。
その後、逆転を許して今大会初黒星となり、「気持ちが違い、すごく強いチームでした」とアメリカに敬意を表した。凡打でも一生懸命、走る姿に、この試合に懸ける思いが伝わってきたという。
不後は今大会、投手としては3試合で登板がある。ヒット2本で走者を出しただけで、無死四球と安定したピッチングを見せている。ライトのスタメンでは4試合に出場。ここまで1安打だったが、この日、一時同点に追いつく貴重なタイムリー二塁打を放った。
【了】
高橋昌江●文 text by Masae Takahashi