悔しさ滲ませる広島・黒田、「流れ的にも悪くしてしまった」

ルーキー岡田は同一カード3連敗阻止できるか

 広島の黒田が6日の巨人戦に先発し、5回3失点で7敗目を喫した。5回までに11安打を浴びながら、3失点と粘りの投球を見せた。それでも降板時にはベンチでグラブを叩きつける仕草を見せ、「戦っているので。打たれたら悔しい」と唇を噛んだ。

 黒田は「毎回ランナーを出してしまって、苦しいピッチングになってしまった。結果的には3点で抑えられたが、流れ的にも悪くしてしまった」と内容的には満足していない様子だった。立ち上がりから「状態は悪くなかった」という黒田だが、「回を重ねるにつれてコントロールミスが増えた。ストライクを欲しがるようになってしまった」と、自らの投球を反省した。

 石原の故障離脱により、今季初めて會澤とコンビを組んだが、黒田は「ミーティングでもしっかり話をしたし、全然関係ない」と影響はなかったようで、8月6日という広島にとって特別な日の登板にも、「ほとんど意識していなかった。いつでもマウンドに上がったら勝ちにいくだけ」と、平常心を強調した。

「いくらヒットを打たれても、点をやらないように、粘り強く投げようと思っていた。ビッグイニングを作らないように注意した」という言葉通りの投球だったが、5回の攻撃で代打を出されてマウンドを降りた。緒方監督は、「2回には下位打線に繋がれて失点したりして、序盤で球数が増えてしまった」と交代の理由を説明したが、「ランナーを出しても、しっかり粘って投げてくれた」と、ベテランをねぎらった。

 2位巨人との直接対決で、初戦をエースの野村で落とし、2戦目も黒田で勝てなかったチームは4連敗となった。7日の先発であるルーキー岡田に、今季初の同一カード3連敗阻止が託されることになる。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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