広島ルーキー岡田は連敗脱出へ導けるか 「毎試合が大事。緊張はしません」

G打線に「ストレートをしっかり合わせてくる印象」

 2位巨人との直接対決に連敗し、最大11ゲームあったゲーム差が4.5まで縮まった広島。巨人が7連勝する間に、広島が2勝6敗と失速したのが急接近の原因だが、現在4連敗中、同一カード3連敗の危機に先発するのが、ルーキーの岡田だ。25年ぶりのリーグ制覇へ、最初の正念場となる7日の試合で、チームの救世主となれるか。

 6月25日にプロ初勝利を記録して以来、5試合で3勝1敗。防御率も3点台前半と、先発ローテの一角として安定感を増してきた。2位巨人との直接対決、さらには連敗中の登板となるが、岡田は「特に意識していない。毎試合が大事な試合。緊張はしません」と気負う様子はない。「最近は点を取られているが、ピッチング内容はしっかりできていると思う。それをしっかり出せればいい」と自信も見せた。

 打線好調な巨人の印象は、「ストレートをしっかり合わせてくる印象を受けた」と話し、「相手に先に点を与えないように。粘って投げれば、味方が必ず点を取ってくれるはず」と打線への信頼感を示した。

 7月末には、発熱で先発する日が変更になることがあったが、「手洗い、うがいは毎日やっていますし、マスクもしている。加湿器も買おうと思っています」と表情を崩し、場を和ませた。

「力感のないフォームから、威力あるストレートが来るので、打者は戸惑ってしまう」と、対戦相手から警戒される岡田。そのストレートで勝負するか、という報道陣の質問に「はい」と笑顔で答えた。

 まだ残り試合はあるとはいえ、2位とのゲーム差が3.5となるのか、5.5まで広がるのか。重要な一戦が、ドラフト1位ルーキーの右腕に託されることになる。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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