パ・リーグの若き才能が激突した2012年の甲子園

光星学院には田村龍弘(ロッテ)、北條史也(阪神)の強力クリーンアップ

 続く2回戦の茨城・常総学院戦で19奪三振、3回戦の沖縄・浦添商戦で12奪三振と3試合で計53奪三振。1958年に徳島商・板東英二氏が打ち立てた大会記録の83奪三振を塗り替えるかどうかに注目が集まった。

 そして準々決勝で対戦したのが、2季連続甲子園準優勝の青森・光星学院(現・八戸学院光星)。試合は7回を終え、0対0と緊迫した展開が続く。8回表、光星は2死一、三塁と先制のチャンスを作ると、打線には3番・田村龍弘選手(現・千葉ロッテ)を迎える。カウント0-1から松井裕投手の投じた内角の直球を田村選手が振り抜き、打球はレフト前へ。田村選手の一打で光星学院は先制点を奪う。

 さらに4番・北條史也選手(現・阪神)の2点タイムリーツーベースで追加点を挙げ、3-0で光星学院が勝利する。松井裕投手を打ち崩した田村選手は、続く準決勝の山梨・東海大甲府戦では本塁打を含む5打数4安打4打点と大暴れ。光星学院は9-3で勝ち、3季連続の決勝進出を決める。

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