【特別対談】武田翔太、プロ5年目で見せる安定感の裏側に迫る
ソフトバンク入団で気付かされたこと「選手の意識が高い」
野村弘樹(以下、野村):2011年にドラフト1位でソフトバンクに入ったでしょ。当時からホークスは強かった。投手陣も揃う中で、プロに入って気付かされたことって、どんなことだったんだろう?
武田翔太(以下、武田):全体的に、意識が高いと思いました。僕は最初3軍だったので、3軍、2軍、1軍って段階を踏むにつれ、意識が高くなることにも気付きましたね。全然違うなって。
野村:例えば、どの辺りが違うと思ったのかな?
武田:周りを気にしない人が多いですね、1軍だと。自分のことだけ、しっかりとやる。
野村:1人1人が自分は何をすればいいか、どういうことをすれば、どういう結果が生まれるかを分かっている……。
武田:そうですね。年も離れているし、僕は付いていくので一生懸命。でも、僕は結構人に話を聞くタイプなんですよ。試合中でも、場面場面やポイントで疑問に思ったことは、すぐに聞いていましたね。「ここは絶対に抑えておかなければいけない」ってこともあるんですけど、試合の流れの中で経験しないと分からないこともある。だから、ベンチでも試合の中でも勉強させてもらいました。
野村:特に参考にした投手とかいる?
武田:毎年いろんな選手と一緒に練習をさせてもらっています。摂津さんだったり、2年目は五十嵐さんと一緒にアメリカにトレーニングに行ったり。その中でいろいろな野球の話をしたり、何をしているのか見て覚えたり。もちろん、質問したりしますけど、みんな「見て盗め」みたいな感じ。自分の感覚になっちゃいますけど、見て盗んで理解しています。