中日・森監督代行が初勝利、広島は10点大勝、西武メヒアが28号…9日のプロ野球

巨人は内海が7勝目、ヤクルト山田は途中交代で全イニング出場316試合で止まる

 プロ野球は9日、各地で6試合が行われた。

 セ・リーグでは、首位・広島が打線爆発で阪神に10-3で勝利した。3回に脳震とうから復帰したばかりの石原の左翼安打をきっかけに無死満塁とすると、菊池の左適時打で先制。押し出しやルナの適時打で5点を挙げた。2点リードの7回にも打線が奮起。新井がレフトへ適時打を放つと、鈴木が右中間に3点弾を叩き込み、試合を決めた。

 2位・巨人は3位・DeNAと対戦、5-2で勝利した。10日ぶりに先発した左腕・内海が7回2失点の力投で7勝目を飾った。内海は4回2死までノーヒットの投球。7回に死球を当てた後に2連打をされて2失点したが、危なげない内容で自身3連勝とした。打っては、足の負傷から戦列復帰したクルーズが先制2ラン、阿部は7回にセンターへ安打を打ち返し、球団5位タイの22試合連続安打を決めた。

 試合前に谷繁監督の“休養”を発表した中日は、延長10回の末にヤクルトにサヨナラ勝ちした。先発・吉見が7回1失点の好投を披露するも、打線がヤクルト先発・石川を打ちあぐね、なかなか得点できず。試合は延長戦に突入した。延長10回2死二塁、この日4打数無安打だったビシエドが左中間を破るサヨナラヒットを放って2-1で勝利。森監督代行は初采配試合を初勝利で飾った。ヤクルトの山田は背中の痛みで2回で途中交代し、連続フルイニング出場は316試合で止まった。

 パ・リーグ首位ソフトバンクはオリックスに0-4で完封負けを喫した。12勝目を目指す武田は、初回に味方失策も絡んで2点を許したものの、2回から5回まで許した安打は1本だけ。6回に再び2点を失い、白星を飾れなかった。打線はオリックス先発・西の前に3安打と為す術なく、まさかの完封負けを喫した。

 2位・日本ハムは西武に1-3で逆転負けした。初回に田中賢の適時打で先制するも、首を寝違えたメンドーサの代役先発を務めたバースが、3回にメヒアに逆転3ランを献上。打線も度重なる得点機を生かせずに黒星。首位・ソフトバンクも負けたため、ゲーム差は4のままとなった。

 3位・ロッテは拙攻が響いて楽天に2-4で敗れた。1回にデスパイネの先制打でリードを奪うが、先発スタンリッジが6回に2失点して逆転される。7回に1死一、二塁から岡田の左翼への二塁打で同点に追いつくも、8回に南、9回にイ・デウンが1点ずつを失った。打線は走者を出してからの安打が生まれず、追加点できなかった。

 

【セ・リーグ】
◇巨人5-2DeNA(東京ドーム)
勝 内海 7勝3敗
敗 久保康 5勝6敗
S 澤村 3勝2敗28S
HR【巨】クルーズ7号

◇中日2-1ヤクルト(ナゴヤドーム)
勝 山井 1勝8敗
敗 岩橋 0勝1敗

◇広島10-3阪神(マツダスタジアム)
勝 ジョンソン 11勝6敗
敗 岩貞 5勝8敗
HR【広】鈴木16号

【パ・リーグ】
◇日本ハム1-3西武(札幌ドーム)
勝 岸 5勝6敗
敗 バース 5勝7敗
S 増田 3勝5敗17S
HR【西】メヒア28号

◇オリックス4-0ソフトバンク(京セラドーム大阪)
勝 西 7勝10敗
敗 武田 11勝5敗

◇ロッテ2-4楽天(QVCマリン)
勝 西宮 3勝0敗
敗 南 2勝3敗
S 松井裕 1勝3敗22S

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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