今夏好調の広島・菊池「ちゃんと食べられているし、いい感じ」

昨季8月月間打率は.230「夏場にご飯が食べられなくなって、体重も落ちた」

 9日の阪神戦を10-3で快勝した広島。打のヒーローとして、先制の2点タイムリーを放った菊池涼介とダメ押しの3ランを放った鈴木誠也がお立ち台に上がった。お立ち台で菊池は「チャンスになると、すごい声で応援してくれるので、後押しになってます」と超満員のファンに感謝した。鈴木は、恒例となった「最高でーす」と叫んだ後、「先輩方がチャンスで回してくれるので、なんとかつなぎたいという気持ちで打席に入りました」と喜んだ。

 先制打について菊池は、「ジョンソンがバスターでチャンスを広げてくれて、(田中)広輔がつないでくれた。なんとかしたいという思いが強かったので、結果が出てよかった」と、安堵した様子だった。昨季は8月の月間打率が.230と低迷したことを問われると、「去年は夏場にご飯が食べられなくなって、体重も落ちた。今年はちゃんと食べられているし、いい感じです」と、コンディションの良さを強調した。

 鈴木は「積極的にいこうと思っていた。ファーストストライクをしっかり触れたのでよかったです」と、ラッキーセブンの一発を振り返った。シーズンの本塁打数が16本となり、チームトップのエルドレッドに並んだが、「まったく考えていない。数字が終わってからのこと。今は打席の入り方などを、しっかり意識するようにしている。いい打球でもアウトになることがあるし、そこから悪い方にいってしまうこともあるので、結果は考えないようにしている」と記録よりも内容を重視する。

 二度のビッグイニングで、いずれも打点を挙げた鈴木だが、「チャンスで回ってきたら、自分の仕事をしようと思っているだけ。先輩たちがいい形で回してくれるので、そこで思い切ってやるだけです」とチームの一員としての自覚を示した。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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