5回3失点と苦しむ前田健太を打線が援護、11勝目の権利を持って降板
2回以降は球数かさむ展開、5回を終えて今季2番目に多い104球
今季11勝目を目指すドジャースの前田健大投手が9日(日本時間10日)、本拠地でのフィリーズ戦に先発し、5回を投げて2本塁打を含む6安打4奪三振3四球で3失点(自責3)だった。球数がかさむ苦しい内容となったが、打線の援護に助けられ、自身3連勝となる11勝目の権利を持って降板。防御率は3.31となった。
今季初対戦のフィリーズ打線を相手に、初回は3者凡退と上々の滑り出しを見せた。だが、2回1死一塁からアルテールに4球目ツーシームをセンター席へ運ばれ、2点の先制を許す。
しかし、ここで打線が奮起。直後2回裏の攻撃でケンドリックの7号2ランなどで逆転に成功すると、前田自身も中越え二塁打で出塁し、シーガーの適時打で4点目のホームを踏んだ。
制球が甘く入りがちだった前田は、3回以降も苦しい投球が続き、4回にもガルビスに右翼へのソロ弾を献上。4回を終えて89球と球数がかさんだが、5回も再びマウンドへ。1死から2連打で一、三塁とすると、打席に迎えたハワードをカウント2-2から5球目内角低めのスライダーで二ゴロ併殺に打ち取り、辛うじて無失点で切り抜けた。
だが、5回終了で球数は今季最多107球に次ぐ104球に達したため、6回からマウンドを譲った。
打線は、3回にはグランダル、4回にはターナーの本塁打で2点ずつを追加。苦しみながらも大崩れせずに粘投する前田を援護した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count