SB釜元、7月ファーム月間MVP獲得「追い込まれてからの対応できた」
100打席単位で考えて「70打席失敗しても3割」
10日、ソフトバンクの釜元豪が、ウエスタン・リーグの「ミズノ月間MVP賞」7月度受賞選手に輝いた。釜元には、記念品とミズノ株式会社から商品券5万円が贈られる。釜元は7月、チームの全18試合に出場してリーグトップの打率.400、24安打を記録。リーグトップタイの12打点、4盗塁も記録した。
「シーズン最初の頃は自分のスイングができていなかったんですが、スイングの間合い
をきちんと取れるように藤本コーチと取り組んで、6月に入ってそれが徐々にできるようになりました。7月に入ってもそれを継続できたと思います。追い込まれてからの対応が良かったので、その分、初球から思い切っていけるようになりました」
シーズン当初から打率にこだわるばかりに「ヒットを欲しがっていた」と反省。「100打席ダメでも次の100打席で取り返して、トータルで3割いけばいい」と考えを改め、「100打席中70打席失敗しても3割と考えるようになって気が楽になりました」と語る。2軍戦でも規定打席に到達するのは初めての体験。「それだけ(試合に)使っていただいている」と、2軍首脳陣への感謝も忘れない。スピードが自慢の期待の若鷹は、今回の受賞でまた新たな自信をつかんだに違いない。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura