ベテランの智慧…ダルビッシュの快投を助けたベルトランの言葉
「ボールを投げる前でも、勝負に勝つことはできる」
人格者としても知られるベルトランは、選手同士はもちろん首脳陣からも絶大な信頼を受ける人物だ。記事によれば、ベルトランは「“~しなければいけない”と思った時、そこには疑念がはさまってしまう。自分自身に対して疑いを持つことはできない。こういった打撃や試合に対するメンタル面でのアプローチについて、ダルビッシュはかなり興味を持ったようだね。ピッチングについても話したよ。言ったんだ。ボールを投げる前でも、勝負に勝つことはできるって」と、メジャー18年というキャリアで得た智慧を“後輩”に引き継いだそうだ。
ベルトランからアドバイスを受けた翌日に見せたのが、7日の快投だ。この日、全93球のうち36球が右打者に対するフォーシームだったという。トミー・ジョン手術を受けた後、ダルビッシュはフォーシームを中心とする速球を多めに投げるスタイルになったが、それでも1試合で25球前後で、30球を超えることは珍しかったと、記事では伝えている。破壊力があるとされるスライダーやカーブをより効果的に使うためには、フォーシームでの内角攻めがカギだと言われてきたが、ベテランから教えてもらったメンタル面でのアプローチが、早速効果を発揮したようだ。
最近の状態は、手術前の2013年以上だと話しているダルビッシュ。自分で弱点と感じているメンタル面を強化できた時、いまだに見たことがないハイレベルなピッチングが生まれるのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count