岩隈久志のフォーシームはメジャートップ? 米メディアが新スタッツで検証

No.1チェンジアップはストラスバーグ、No.1カーブはカーショー

 メジャーで一番効果的なフォーシームを投げるのは誰か? No.1に輝いたのは、想像通り、カブスのアロルディス・チャップマンだ。人類最速171キロを計測したことのある剛腕のフォーシームは、平均164キロを計測するほど。xOBAは.214と極めて低い。実は、このチャップマンと同じxOBA値を示しているのが、岩隈久志だ。チャップマンほど球速は出ないが、得意のスプリットやスライダーに織り交ぜながら、高めのフォーシームで空振りを奪うシーンはおなじみ。とはいうものの、記事では「岩隈がラインインするとは思わなかった」と素直な感想が添えられている。

 チャップマンと岩隈の他には、ドジャースに移籍したばかりのリッチ・ヒル、イチローの同僚のデービッド・フェルプス(マーリンズ)らに続き、カージナルスの新守護神・呉昇桓も6位にランクインしていた。

 その他の球種を見ると、「チェンジアップ」の1位はスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)でxOBAは.139、「カーブ」の1位はクレイトン・カーショー(ドジャース)でxOBAは.103という数値で、この2人のそれぞれの球が決め球として持つ威力が分かるだろう。

 シーズン当初こそ調子が上がらなかったが、6月以降は12試合に投げて9勝3敗と大きく勝ち越している岩隈。チャップマンと並ぶメジャートップのフォーシームを武器に、白星を積み重ねていきたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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