元巨人クロマティ氏がイチロー絶賛「王、長嶋、松井より大きな存在」

イチローは「生きるレジェンド。殿堂入りは確実」

ーー 7年を過ごした日本は特別な場所でしょうね。

クロマティ:日本は私の一部だと言っても過言ではありません。自分で言うのもおかしいですが、私は日本の文化にとてもよく馴染めた。私が試合で見せたプレー以上に、日本文化をよく理解できたこと、そして誰でも気軽に話し掛けられる身近な存在であったことで、ファンは私を受け入れてくれたんだと思います。今でもそうですが、ファンと触れ合うのは大好きなんですよ。今回はバケーションも兼ねて1週間ほど滞在しています。大好きな国で、ファンの皆さんが私を“レジェンド”と呼んでくれる。こんなに素敵なことはありません。

ーー レジェンドと言えば、マーリンズのイチロー選手がメジャー史上30人目の3000安打を達成しました。

クロマティ:彼は生きるレジェンド。王(貞治)、長嶋(茂雄)、松井(秀喜)よりも大きな存在ですよ。なにしろ、アメリカで殿堂入りすることが確実なんだから。そこでメジャーが生んだ不朽のレジェンド、ベーブ・ルースやルー・ゲーリックと肩を並べるんですよ。私は心からイチローを誇りに思います。テレビゲームだって3000安打は簡単に打てません(笑)。ゲームだって相当な年月が掛かりますよ。

ーー ご自身は日米通算2055安打という記録を持っています。イチロー選手が日米通算安打数でピート・ローズを抜いた時、アメリカでは大きな論議を呼びました。

クロマティ:ピート・ローズは、もっと紳士的なコメントをするべきだったと思います。ただ、彼は私のアイドルだった選手。彼の言い分も分からないでもない。一方で、私はイチローの立場も分かります。だからこそ、王さんが本塁打記録を作った時のハンク・アーロンのように、ピートが対応できなかったことが残念ですね。

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