ロッテが劇的勝利 伊東監督は甲子園の“ミラクル逆転”に「刺激を受けていた」
劇的勝利に思わず「こういうこともあるんだ…」
「こういうこともあるんだ…」。開口一番、指揮官は思わずつぶやいた。これこそまさに野球の恐ろしさ。優勝に望みをつなぐロッテは、これ以上ない白星をもぎ取った。
9回1死二塁で前進守備から今宮に右越え三塁打を許し、8回まで続いた0-0の均衡を破られた。さらに、中村の二塁打で2失点目と万事休すの展開からのサヨナラ劇。ソフトバンクの先発・岩嵜の前に8回まで三塁も踏めず、わずか4安打に抑えられたが、あっという間に試合をひっくり返した。
ベテラン細谷が13日の試合で脇腹を痛めた。婚約者の出産立ち合いでドミニカに帰国していたナバーロはこの日、1軍練習に再合流、16日からの楽天3連戦の仙台遠征には帯同予定だが、故障者続出で苦しいやりくりが続いている。お盆の日曜日、2万8735人に膨れ上がった本拠地に試合後1000発の花火が上がる中、伊東監督は「これだけのお客さんの前で勝てたことが一番。今日の勝ちを生かしていきたい」と喜びに浸っていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count