パ・リーグTVで「ゴルフ配信」へ スポーツの垣根超えた取り組みが再び実現
PGA主管2大会をインターネットライブ配信、PCなどで無料で視聴可能に
パシフィックリーグマーケティング(PLM)は、公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)との連名で、PGA主管2大会をパ・リーグTVのライブ配信プラットフォームを利用してインターネットライブ配信することを15日に発表した。スポーツの垣根を越えて、プロ野球とプロゴルフが新たな領域へ本格的に足を踏み出す形となる。
今回対象となるのは、今月22、23日に行われる「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ」と、9月2~4日に行われる「PGAシニアツアー アルファクラブCUP シニアオープン」。この2大会のラウンド(太平洋クラブカップは23日のみ配信)をそれぞれパ・リーグTVのライブ映像配信プラットフォームを利用し、PGA大会特設ページとパ・リーグTV内にてライブ配信を行う。映像はPC・スマートフォン・タブレットにて、無料で視聴できるという。
2015年にも、パ・リーグTVは女子プロゴルフトーナメントのライブ配信において映像配信プラットフォームを提供していた。その経験を基に、本格的に2大会においてプロゴルフとタッグを組み、「双方のプレー人口やファン人口の拡大」を目指す。
今回は「スポーツの垣根を超えた取り組みを行うことで、ゴルフはもちろん、日本のスポーツ界全体のさらなる発展に寄与できることに努めていきたい」(PLM代表取締役社長・村山良雄氏)という「プロ野球」側と、「ゴルフ単体だけでゴルフ人口だけを増やすという活動だけではなく、同じスポーツという視点で互いに協力しあってスポーツ人口を増やしていかなければという危機感」(PGA会長・倉本昌弘氏)があるという「プロゴルフ」側との思惑が一致した。
アメリカでは、MLB.comを運営するMLBアドバンスドメディアが昨年2015年5月にPGAと、8月にはプロアイスホッケーリーグのNHLとそれぞれ映像配信における協力関係を開始。さまざまなノウハウが、スポーツの垣根を越えて共有されつつある。今回のゴルフ配信とはまた別に、PLMが持つノウハウと協力できる部分がないか、すでにさまざまな団体がPLMを訪れて始めているという。スポーツの垣根を超えた「ノウハウの共有」は、もはや止めることのできない流れとなりつつあるようだ。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」編集部●文