ダルビッシュ、ピンチ凌いだ7回に真価 指揮官絶賛「大きな流れを生む回」
復帰後最長8回途中で天敵退治「試合中にアジャストできるのが自分の強み」
バニスター監督は、試合後にこの回を振り返り「あれは彼にとって大きな価値あるイニングだった」と話したという。「マウンドに戻って、あの回を無失点に抑えられたことは、ユウにとって非常に大きなプラスになる。大きな流れを生む回でもあった。思うに、今後につながる重要なイニングだったんじゃないかな」と、投手としての成長にもつながる大きな瞬間だったと指摘したそうだ。
後半に向けて尻上がりに調子を上げ、7回0/3を投げて99球、9奪三振2失点。これまで1勝8敗、防御率4.76だったアスレチックス相手に、2012年以来4年ぶりの勝利を収めたダルビッシュは「試合中にアジャストできるのが自分の強みだと思う。ルクロイと意見も一致している」と満足げな様子だったという。
これで7月22日ロイヤルズ戦から6試合連続でクオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)をマーク。この間は投球数もコンスタントに90球を超え、各試合の与四球数も1を越えない。プレーオフ進出、ワールドシリーズ優勝を目指すレンジャーズにとって、ダルビッシュの状態が安定することは、この上ないプラス要素だ。悲願の世界一なるか。大きな期待が寄せられる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count