山本昌氏をわずか3球で唸らせた巨人菅野 キャンプから見せていた凄み

レジェンド左腕が高く評価、菅野は現在のNPBで「力が抜けている」

 巨人の菅野智之投手は今季、開幕当初から圧倒的な投球を見せた。降板後に同点に追いつかれることや援護に恵まれないことも多く、勝ち星は思うように伸びなかったが、10試合目の登板となった5月27日の阪神戦を終えた時点では防御率0.56と圧巻の数字をマーク。6月17日のロッテ戦まで防御率0点台をキープした。

 その後、同24日のDeNA戦での9失点や登録抹消での再調整もあり、ここまで20試合登板で7勝5敗。防御率は1.70となっているが、それでもリーグトップの数字(2位は広島ジョンソンの2.37)。菅野が現在の日本球界をリードする存在であることは確かだ。

 昨季限りで引退するまで32年間の現役生活を送り、数々の記録を打ち立ててきた元中日の“レジェンド左腕”山本昌氏は、菅野について「(現在のNPBで)力は抜けている」と高く評価する。さらに、野球日本代表「侍ジャパン」のエースになるべき存在だと断言。「今、日本から海外(MLB)に強力なピッチャーが何人か行ってますけど、そういう投手たちが(侍ジャパンに)入ってきても今の菅野なら、ヒケを取らない」。能力、実力だけでなく、精神面の充実ぶりも、褒め称える理由の一つだ。

「非常に責任感が強くて、考え方も立派です。春にインタビューさせてもらいましたけど、春の時点でナンバーワンと僕は断言してましたから。話を聞いてもしっかりしてますし、自覚もありますから」

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