山本昌氏をわずか3球で唸らせた巨人菅野 キャンプから見せていた凄み

「ストレートの格がまた1つ上がり、さらに平均点が上がった」

 防御率1.91という数字は、投手として満足感を覚えてもおかしくない数字だ。しかし、菅野は違った。自身の投球を突き詰め、さらなる成長を目指した。その向上心こそが、最大の武器なのかもしれない。「指の強化が今年の活躍につながったかは分からない」と話した山本氏だが、その効果は実際に見て取れるという。

「力は出ていると思いますね。変化球のキレは元々いいですし、『これ』といったボール、『これが決め球』というのではなくて、すべてが90点以上の投手と見えます。何かが100点の投手ではなくて、すべてを90点以上、平均点が高い投手と見えます。そういう面でストレートの格がまた1つ上がったと思うので、さらに平均点が上がったということだと思いますね」

 巨人は23日から始まった首位・広島との3連戦で初戦に勝利。7ゲーム差は、まだ追いつける数字だ。菅野は、連勝したい24日の第2戦で先発する。エースがチームを勝たせる投球を続けることで、大逆転Vへの可能性は間違いなく膨らんでいく。ここから真価が問われる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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