広島、25年ぶり優勝へマジック20点灯 福井が気迫の投球&打撃で巨人撃破

2位巨人との3連戦2戦目は逆転勝利、「キクマル」が試合決める2者連続弾

 広島は24日、敵地での巨人戦で7-3の快勝。25年ぶりの優勝へ向けて、ついにマジック20が点灯した。先発の福井が打球直撃のアクシデントも気迫の投球で4勝目(4敗)。打線は6回に集中打で巨人・菅野から4点を奪うと、8回には「キクマル」の連続弾で突き放した。

 先制したのは、前日の3連戦初戦をサヨナラで制した巨人だった。4回、阿部が福井から右中間へ特大弾。デビューから16年連続2桁本塁打とする10号2ランで先手を取った。

 しかし、広島は直後の5回に安部のソロで1点差とする。その裏には2死走者なしで菅野のピッチャー返しが福井の右膝に直撃するアクシデント。内野安打となり、苦悶の表情で倒れこんだ福井は支えられながらベンチ裏へと下がった。

 そのまま降板かと思われたが、すぐにベンチから出てきて続投。続く長野を二飛に打ちとった。さらに、直後の攻撃では先頭で右中間を破る二塁打。続く田中が右中間フェンス直撃の二塁打を放つと、二塁から激走して三塁を回り、同点のホームを踏んだ。

 福井の気迫に引っ張られるように、この回、広島は丸の適時打で勝ち越すと、松山のタイムリーで追加点。鈴木にもタイムリーが飛び出し、一挙4得点で試合をひっくり返した。

 8回には、2番手・戸根から菊池と丸が2者連続本塁打を放ち、2点を追加。打球の直撃を受けながら6回2失点と力投した福井の後を継いだ救援陣は、今村、ジャクソン、中崎とつないで7-3で快勝。3連戦初戦は落としたが、2戦目を逆転で制して再び8ゲーム差とし、優勝へのマジック20を点灯させた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY