田中将大、2度目の元楽天エース対決も岩隈に投げ勝つ 7回零封で11勝目の権利
“お得意様”のマリナーズ相手に好投、無四球は133打者連続で途切れる
ヤンキースの田中将大投手は24日(日本時間25日)、敵地でのマリナーズ戦に先発。7回6安打無失点5奪三振1四球の好投で、11勝目の権利を持って降板した。岩隈久志投手と2度目の“元楽天エース対決”となったが、過去4戦全勝と“お得意様”のマリナーズ相手に快投。2試合連続の無失点投球で、6回3失点の先輩に投げ勝ち、4点のリードを守ってマウンドを降りた。
ヤンキースは初回、売り出し中のサンチェスが岩隈から特大弾。女房役のレフト2階席に飛び込む420フィート(約128メート)の一発で、田中は早々に援護をもらった。その裏、田中は先頭の青木を一ゴロ、スミスを三直と簡単に2アウトを取る。カノにはライトへのヒットを許したが、二塁を狙ったところを右翼ジャッジが刺し、3アウトとした。
打線が2回にも1点を奪うと、田中は2回先頭のクルーズを中飛に打ち取る。しかし、リンドはライト前ヒット、マーティンにはライトフェンス直撃の二塁打で一、三塁とされる。マーティンに二盗を決められて二、三塁とピンチが広がったが、オマリーは投ゴロ。掴んだ田中はまず三塁走者の動きを制し、二塁走者にも目を向けてから、一塁に素早く送球。好フィールディングでアウトを1つ取った。続くアイアネッタは遊ゴロでピンチを切り抜けた。
3回は先頭のマルテを二ゴロに仕留めるも、青木はカウント2-2と追い込んでから、レフト線への二塁打を許す。さらに、スミスには8球粘られて四球。133打者連続無四球だった田中は、32イニングぶりに打者を歩かせたが、続くカノはスプリットで三ゴロ。併殺に仕留めた。
ヤンキース打線は4回にもガードナーの犠飛で1点追加。田中はその裏、簡単に2アウトを奪うと、マーティンにはレフトへのヒットを許したが、オマリーは変化球で空振り三振に切って取った。
5回は1死からマルテにバントヒットを許すも、青木を空振り三振に仕留めるなど後続を断ち無失点。6回はカノ、クルーズ、リンドとクリーンアップを3者凡退に仕留めた。岩隈が6回で降板する中、7回も続投した田中。直前の攻撃でテシェイラのタイムリーが飛び出し、リードが4点となったマウンドでもマーティンを左飛に打ち取ると、オマリー、アイアネッタを連続三振と2イニング連続3者凡退に仕留めた。
田中はここでお役御免。4点のリードを守り、マウンドを降りた。106球を投げてストライクは69球。防御率は3.11となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count