イチロー、投手強襲安打&美技 13打席ぶり快音で3009安打、打率3割キープ

歴代27位のボッグスに「1」、マーリンズはロイヤルズの連勝9で止める

 マーリンズのイチロー外野手は24日(日本時間25日)、本拠地でのロイヤルズ戦に「6番・右翼」で4試合連続スタメン出場し、3打数1安打だった。第3打席に投手強襲の内野安打。13打席ぶりのヒットでメジャー通算3009安打として、歴代27位のウェイド・ボッグスに「1」とした。守備でも初回にスライディングキャッチの美技を見せ、3-0の勝利に貢献した。

 まず守備で魅せた。初回、1死一、二塁で相手の主砲ホズマーのフライが二塁後方へ上がる。この打球に対して二塁手のゴードンが背走し、イチローも猛ダッシュ。最後はイチローがスライディングキャッチでグラブに収めた。先発のフェルナンデスは続くペレスを遊ゴロに仕留めて3アウト。無失点でスタートを切った。

 一方、イチローは打撃では相手先発ジーに苦しめられる。1打席目は2回2死走者なしで二ゴロ。5回も1死走者なしで投ゴロに倒れ、12打席連続ノーヒット(1四球含む)。打率.300となった。

 マーリンズは6回、イエリッチの2点打で先制に成功。さらに、続くオズナのレフトフライに三塁走者のプラドがタッチアップ。捕手のタッチをかいくぐる巧みなスライディングで生還し、3点目を奪った。

 イチローは7回、先頭で打席へ。この回から登板した台湾出身の王建民に対して、初球の91マイル(約147キロ)のシンカーを捉える。痛烈なピッチャー返しが王建民に当たり、打球が一塁ファウルゾーンに転がる間に一塁を駆け抜けた。13打席ぶりのヒットでメジャー通算3009安打として、歴代27位のボッグスまで1本と迫った。このヒットで打率も3割をキープした。その後、二塁まで進んだが後続が倒れ、得点にはつながらなかった。

 マーリンズはそのまま3点のリードを守り、3-0で勝利。前日まで9連勝と勢いに乗っていたロイヤルズを止めた。イチローは打率.303となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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