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【高校野球】夏の甲子園から捧げる祈り グラウンドにベンチ、室内練習場で願った平和

夏の甲子園大会が行われていた8月9日の原爆の日。この日、長崎代表の長崎商が1回戦を戦っただけでなく、特別な思いを寄せる監督、選手の姿があった。

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それぞれが特別な思いを胸に戦った8月9日

 夏の甲子園大会が行われていた8月9日の原爆の日。この日、長崎代表の長崎商が1回戦を戦っただけでなく、特別な思いを寄せる監督、選手の姿があった。

 71年前に原爆が長崎に投下された8月9日。第2試合に長崎商が山梨学院と対戦した。1回表が終わると長崎商のスタンドでは黙祷する人の姿があった。原爆が落とされた午前11時2分を少し回った時、ベンチ前で長崎商ナインは円陣を組み、目を閉じ、平和への祈りを捧げていた。試合は3-5で敗れたが、西口博之監督は「選手たちは最後まで諦めずに戦ってくれました」と称え、日程の巡り合わせを感じながら、甲子園でプレーできる喜びと今の幸せを感じていた。

 一方、対戦相手の吉田洸二監督も特別な感情で迎えていた。長崎県佐世保市の出身。09年には長崎・清峰高校を監督として率い、センバツV。自身は佐世保商時代の3年に長崎商に2回戦で敗れている。その日は運命に導かれたような対戦となり、山梨学院での甲子園初勝利を挙げた。「こんなに心臓がどきどきした試合は初めてだった。20年も長崎の方に応援をしてもらっていたので」と戸惑いはあった。ただ、精一杯、戦った。

 指揮官は言った。「私も平和教育を受けてきた。2日前に(山梨学院の)生徒たちにも平和のありがたさの話は伝えました。社会科の教員ですから、長崎から来た者としても平和への教育をするのが私のつとめだと思っています」。

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