つなぎの野球への転換、キーマンはイチロー PO進出争いで高まる期待
チームの痛手となった主砲離脱、指揮官が掲げる野球とは
チーム最多の25本塁打を放っているスタントンの離脱は確かに痛い。だが、指揮官の目指す野球を実現する上で、三振が多く粗さが目立っていた主砲の離脱は良いきっかけになるかもしれない。
25日まで17試合続けて3点差以内の接戦となり、8勝9敗と負け越した。マッティングリー監督は「得点力不足は今シーズンの課題で、接戦で勝てていない原因。若いチームにありがちなこと。誰もがヒーローになろうと力んでしまう」と分析。今後の戦い方として、ジャイアンツやロイヤルズといった近年のワールドシリーズ覇者をお手本に挙げる。
「ホームランを打った選手がヒーローになるとは限らない。四球を選び、ヒットでつないで、進塁打で走者を進めるといった打撃をする打者が我々に必要なヒーローだ」
球団史上2度のワールドシリーズ制覇に貢献しているOBで球団アドバイザーのジェフ・コーナイン氏もプレーオフ進出が懸かる終盤につなぎの野球への転換の必要性を説き、百戦錬磨のベテランが果たす役割は大きいと見ている。