元捕手が考えるバレンティンのバット直撃 注意すべきは打者か、捕手か
専門家から様々な意見、命にかかわる問題「ルールで規制してほしい」
「今回の件では、当たり前ですが、2人ともヘルメットを被っていたのにも関わらず、1人は頭から流血しているわけです。バットは凶器だということを、バッターは忘れないでほしいですね。今年、キャッチャーを守るためにコリジョンルールが導入されましたが、であるなら、今回の件もルールで規制してほしいです。こっちのほうが、命に関わります。脳震盪でキャリアを終えたメジャーリーガーが何人いるのか」
2度も続いた“ハプニング”については、多くの専門家から様々な意見が出た。中には、捕手が気をつけるべきだというものもあった。ただ、野口氏は何度も「バッターが気をつけるべき」だと訴える。
「キャッチャーが下がるしかない、という意見を言う方もいますが、本当にあそこに座って、ワンバウンドを投げられたときに、止められるのか。下がって構えることと、ワンバウンドを止めることは、二律背反するんです。キャッチャーをやっていた人間だったら、下がれないと思います。だって、止めなきゃいけないんですから」
選手を守るためにも、ルールで規制するべきかを含めて、議論が必要となってきていることは確かだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count