30日に台湾・台中で開幕! 「第11回BFA U-18アジア選手権」展望
判断力と強肩光る捕手・九鬼と俊足強肩の中堅・鈴木にも注目
侍ジャパンU-18に選出されたのは、夏の甲子園を沸かせた18人の球児たちだ。最大の武器は、全18人中8人を占める投手陣だろう。作新学院を54年ぶり2度目の全国制覇へ導いた右腕・今井達也は、甲子園で最速152キロを記録した剛腕。27日に行われた大学代表との壮行試合でも、2回を投げて4者連続を含む5奪三振で“兄貴分”たちを苦しめた。今井に続くのが「高校BIG3」と呼ばれる藤平尚真(横浜)、寺島成輝(履正社)、高橋昂也(花咲徳栄)の3投手。大学代表を率いる横井人輝監督(東海大)も「素晴らしい投手力」と絶賛しており、この投手力をもってアジア各国をねじ伏せたい。
一方の野手陣は、捕手の九鬼隆平(秀岳館)と中堅を守る鈴木将平(静岡)に注目。キャプテンとして秀岳館を初夏連続甲子園ベスト4に率いた九鬼は、1年生から正捕手となった実力者。高校生らしからぬ冷静なリードと強肩で、いかに日本が誇る投手陣の実力を引き出せるか。25日の早稲田大との練習試合では3ランを放っており、打撃でも期待が持てる。
センターを守る鈴木は、夏の甲子園こそ出場を逃したが、俊足巧打+強肩で全国屈指の外野手の呼び声が高い。27日の壮行試合では、初回に深めのセンター前安打を捕球すると本塁へ矢のようなストライク返球。二塁から本塁を目指した走者を刺した。また本大会では外野登録が鈴木と納大地(智辯学園)の2人だけなので、投手陣が外野を守る“二刀流”が実施される。