ダルビッシュ、カーブはもっと良くなる? 「今日の試合はわりと良かっただけ」
岩隈に投げ勝ち5勝目、「何とか粘れて試合を作れた」
レンジャーズのダルビッシュ有投手は29日(日本時間30日)、本拠地でのマリナーズ戦に先発し、6回2/3を6安打3失点9奪三振2四球で5勝目を挙げた。マリナーズの岩隈久志投手とメジャー3度目の対決で、右肘手術から復帰後最多となる110球の熱投。今季最短タイの3回5失点でKOされた岩隈に投げ勝った右腕は、粘りのピッチングに手応えを示していた。
クオリティスタート(6回以上を投げ自責3以下)を達成し、ア・リーグ首位を独走するチームに1勝をもたらしたダルビッシュは、記者会見場でスッキリとした表情を浮かべていた。
「結構フォーシームの制球が不安定だったので、その中で何とか粘れて試合を作れたと思います」
110球のうち、ストライクは71球。ストライク率は64パーセントと決して悪くなかったが、ダルビッシュはファストボールの制球に苦しんでいたことを明らかにした。それでも、女房役のジョナサン・ルクロイ捕手とともに、最速97マイル(約156キロ)の速球を中心に組み立てた。
「最近の内容だとフォーシームとツーシームばかり。かなり多いので、自分とルクロイもそういう感じなんだろうな」
ルクロイは試合後のテレビインタビューでスローカーブを織り交ぜた配球が効果的だったと語っていた。だが、ダルビッシュは「でも、ここ最近はカーブの調子が自分の中で良くなかった。今日の試合はわりと良かっただけ」と振り返っていた。マリナーズ打線を翻弄したカーブのキレ味は、もっと良くなると感じているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count