阪神高山は「苦手」克服で再上昇!? ドラ1新人が見せる驚異の学習能力

勝負強さは光るが「もう少しホームランの数字が伸びれば」

 一方で、野口氏が高山の能力の割に物足りないと見ているのは、本塁打の数だという。アベレージヒッターでありながら、パンチ力もあるだけに、現時点での5本という数字は確かに少なく映る。だが、勝負強さは新人離れしている。得点圏打率はリーグトップの.379を誇る。

「本人としても金本監督としても、もう少しホームランの数字が伸びれば、という感じだとは思います。金本さんは、20?30発は打てる能力を持っていると思ってるはずですから。ただ、得点圏打率が高いところはすごいですね。ルーキーですから。それだけに、持ってる能力からしたらホームラン5本は少ない。あの安打数から考えても本塁打は少ないですよね。金本監督はそこは不満だろうな、と。当然、トータルで見たら1年間よくなっているよ、という感じだとは思いますけどね」

 持っている能力が高く、それを1年目から見せつけているだけに、周囲の要求も高くなる。新人王も期待される男は、どんな成績でシーズンを終えるのか。チームをCS進出へと押し上げることができるのか。そして、来年以降はホームラン増など更なる進化を遂げられるのか。1つずつ壁を乗り越えながら、スター選手への階段を着実に上がっていってもらいたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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