5連敗中の阪神救えるか 7年目右腕が挑む今季初先発、4年ぶり白星目指す
ルーキーイヤーがキャリアハイ、大一番に挑む阪神・秋山
5連敗中と苦しむ金本阪神の救世主になれるか――。阪神・秋山拓巳投手が2日のDeNA戦(甲子園)で今季初先発を果たす。相手は3位・DeNA。クライマックスシリーズに向け負けられない試合になるが「1イニング、1イニングあまり先を見ずにできることをしっかりしていきたい」と力を込めた。
高卒7年目の右腕は今シーズン途中に1軍昇格を果たすと中継ぎとして6試合に登板。武器であった直球も140キロ後半を記録するなど徐々に状態を上げ先発のチャンスをつかんだ。直球に加え右打者の胸元をえぐるシュートも好調で「いいものが出てきていると思うので、しっかり腕を振って半端な球にならないようにしたい」と意気込みを口にしている。
背水の陣で挑んだ今シーズン。秋山のキャリアハイは7試合に先発し1完封を含む4勝(3敗)を上げたルーキーイヤーの2010年。その後は年々、登板機会を減らし昨年までのプロ通算は25試合に登板し5勝10敗、防御率5.10。チャンスをもらいながらも、それをものにすることが出来なかった。「一つのアピールになると思うが、実力以上のものは出ないと思うので自分のパフォーマンスを出していきたい」。シーズン終盤に手にした好機を逃すわけにはいかない。
今季初先発のマウンドで白星を挙げれば2012年6月30日・ヤクルト戦(神宮)以来、実に1525日ぶりの勝利となる。さらに甲子園での白星となれば2010年9月20日対巨人戦以来、2174日ぶり。チームの連敗を止め、自身にも勝ちが付けばこれ以上のことはない。「チームが勝てるようにしっかり自分の仕事をして、(白星は)ついてこればいい」。快投を演じ、ローテに加わればチームの命運を左右する男になるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count