【U-18アジア選手権】寺島が二刀流先発で7回13K零封&早川も無安打投球、中国にノーノーリレー!
最速143キロの速球で中国打線を圧倒、堂々のマウンド捌きで日本を牽引!
第11回BFA U-18アジア選手権は2日からセミファイナルラウンドが始まり、グループA1位だった日本は、グループB・2位の中国と対戦。8-0と完封勝利を収めた。
日本の先発を務めたのは、初戦の香港戦で先発した左腕・寺島成輝(履正社)。DHを採用せずに「6番・投手」の“二刀流”で先発出場し、投げては7回まで無安打13奪三振1四球無失点の準完全投球、打席では2点目のホームを踏んだ。
初回から4者連続三振を含む打者18人連続凡退。最速143キロの力強い速球を軸にスライダーで振らせる配球で、中国打線を圧倒した。バッテリーを組んだ九鬼隆平(秀岳館)は「真っ直ぐがいいので中国が合っていない」と速球中心の組み立てで、寺島を引っ張った。
6回までパーフェクト投球を続けたが、7回先頭ウォンに四球を与え、この日初めての走者を出した。だが、次打者の初球を投げる前に牽制でアウト。塁上に走者がいたのは、ものの3分もなかった。これで1死走者なしとすると、後続2人をきっちり抑え、二塁を踏ませなかった。
打線は、中国の先発左腕サンの前に苦戦した。初回に2番・伊藤優平(八戸学院光星)が遊撃内野安打を放ったが、2回と3回はそれぞれ四球で出塁しただけで三塁を踏ませてもらえなかった。
だが、4回先頭だった4番・九鬼が初球の118キロ速球を力強く振り抜き、左翼ポール際に先制ソロ弾をたたき込んだ。続く松尾大河(秀岳館)が遊撃内野安打で出塁すると、1死後に左翼線二塁打と四球で満塁のチャンス。ここで9番・佐藤勇基(中京大中京)が1ボールから2球目をスクイズ。三塁走者だった寺島が2点目のホームを駆け抜けると、自らも生き残るバント安打とした。
5回には中国の2番手リュウに襲いかかった。先頭の鈴木将平(静岡)がショートへの内野安打で出塁。1死後に2四球から満塁の好機を生むと、7番の林中勇輝(敦賀気比)が左中間を真っ二つに破る3点三塁打を放ち、勝利を確実なものとした。
8回から早川隆久(木更津総合)が2番手でマウンドに上がり、2イニングを無失点投球。打線は8回にも2点を加え、8-0で勝利した。
投打のかみ合った日本は今回大会4戦すべてを完封勝利。決勝進出に弾みをつけた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count