広島ジョンソン、14勝目に「最高デース」 日本語教わったのは「スズキ」

お立ち台での絶叫は「自分のアイデア」

 6日の中日戦で先発した広島のジョンソンが、7回1失点の好投で最多勝争いの単独トップに立つ14勝目を挙げた。お立ち台に立ったジョンソンは、日本語で三度も「最高デース」と叫んだ。

 お立ち台での絶叫について、ジョンソンは「自分のアイデアです。今は選手もファンも最高の時期に来ている。みんなで楽しむためにやったよ」と笑顔を見せ、誰に日本語を教わったかという質問に「スズキ」と即答した。

 13勝目を挙げた8月30日の登板では、6回まで2点に抑えながら、9安打を打たれる苦しい投球だった。「前回と比べて内容は改善されたと思う。今日は投げる球全てが、制球もしっかりできていた」と投球を振り返り、「一番大きかったのは、自分のピッチングができたこと」と満足そうだった。

 内野手が2失策を記録したが、「いつも言っているように、野手が一生懸命やった結果のエラーは全く問題ない。次の打者を抑えることに集中するだけ」と気にする様子はなく、「今日は自分自身もベースカバーに行かないという大きなエラーをした。野球にはエラーが付き物だから」と、自らの反省も忘れなかった。

 優勝までのマジックを3とする投球だったが、「マウンドに上がる時は、特別な試合はない。たとえそれがプレーオフや優勝を決める試合でも、何も変わることはない」と平常心を強調したジョンソン。米国でのシャンパンファイトが日本ではビールかけに変わる、という質問にも「また優勝したわけではないので、その質問に答えることはやめておくよ」とポーカーフェイスで受け流した。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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