「PO進出逃してもタナカを責めるな」 辛口NYメディアが異例の田中将大称賛

開幕前は健康面不安視も…「そんな不安はもはや誰の心にもない」

 8月1日のウェイバー手続きを経ないトレード期限を前に、ベテラン選手を放出し、若手選手起用に切り替えたヤンキースだが、7日現在、ワイルドカード争いで出場圏に2.5ゲーム差の5位につけている。数字上はまだプレーオフ(PO)進出の可能性は残っているが、ニュージャージー最大のニュースサイト「NJ.com」によると、あらゆるスタッツモデルを駆使して計算した場合、「(PO進出実現の可能性は)10パーセント以下」だとか。それでも記事では、ヤンキースがPO進出を逃しても「これはマサヒロ・タナカのせいじゃない」と、今季は開幕から先発ローテーションを守り抜く右腕を擁護している。

 メジャー1年目だった2014年には、シーズン中盤に右肘靱帯の損傷が見つかり、長期離脱を余儀なくされた。トミー・ジョン手術ではなくPRP治療で戦列復帰した田中は、「右腕に時限爆弾を抱えている」と健康を不安視されていた。2年目もシーズン序盤に右上腕に故障を抱え、シーズンオフには肘のクリーニング手術を受けたため、今季開幕前もシーズンを通じた活躍ができるか疑問の声が上がっていた。だが「そんな不安は、もはや誰の心にもない。少なくとも現時点では」と、記事では今季は先発ローテの軸として12勝4敗と大活躍の田中に対する信頼度の高さを表現している。

 レギュラーシーズンは残すところ約25試合。「現時点まで怪我なく投げられていることには満足している」と通訳を介して話したという田中だが、3年目に見せる安定感ある投球に、地元メディアは大満足のようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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