本拠地でライバルに勝てるのか― 阪神がまたも敗戦、逆転被弾の藤川猛省
甲子園で巨人戦9連敗は球団ワースト
伝統の一戦はもう過去の話なのか――。阪神は8日の巨人戦(甲子園)で1-3で敗れチームは3連敗。今季、甲子園での巨人戦は10試合連続勝ち星なしとなる球団ワーストの9連敗(1分け含む)となった。
虎党の大きなため息がこだました。1点リードの8回1死一、二塁。青柳に代わってマウンドに上がった藤川が代打・坂本に逆転の3ランを浴び、まさかの逆転負け。火消し役として期待されたが最悪の結果を招いた右腕は「本当に申し訳ない。今までそういう所でやってきたけど残念。申し訳ない」と頭を下げた。
先発のルーキー・青柳は今季一番の投球内容だった。7回1/3を3安打2失点。自身初の完封勝利も期待出来るほどだった。初回こそ1死から3連打を浴び満塁のピンチを作ったが村田を二ゴロ併殺に仕留め無失点。その後は2回から7回まで巨人打線にヒット1本も許さない完璧なピッチング。中11日で登板した右腕は課題だった左打者のインコースを徹底的に磨きこの日に備えた。「今まで内角を投げ切れていなかった。インコースをつくことで打球が前に飛ぶことが多くなって球数も少なくなった」。試合後は手応えも口にしていた。
痛恨だったのは8回。1死から代打・堂上に死球を与えると代走・鈴木の足に気を取られフォームがばらつき制球を乱した。続く代打・長野にも死球を与え降板となった。「(鈴木の足に)警戒しながらだった。一番今日の反省点。やってしまった」と猛省。完封ペースが一気に逆転のピンチを背負うことになった。ここで試合の流れは一気に変わり藤川がまさかの一発を浴びることになった。
本拠地でライバルに勝つのはいつになるのか。甲子園での巨人戦は残すところあと3試合だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count