【女子野球W杯】日本が5連覇へ“王手” 川端が大会9打点、好調の裏に燕の兄・慎吾の助言も

兄と同じ打撃練習が「やっと自分の中で出来るようになってきた」

 好調の要因として挙げるのが、「自分でしっくりくる修正の仕方ができた」こと。今年7月に形をつかみ、「継続して取り組んでいることが結果につながっている」と明かす。「構えからステップ、フォロースルーまでハマるものがあった」。女子球界で1、2を争う打撃センスの持ち主だが、「今までと違うイメージ。(今までで)一番いいんじゃないかと思います」とうなずく。

 川端は「いろんな方にアドバイスいただいて、そこで自分でも考えてバット振っていくうちにそこに辿りつけたという感じです。(修正の形が)1つでもあれば、ちょっとおかしいなと思った時に気持ちの余裕が出来るというか、大丈夫と切り替えられるので」と説明するが、「いろんな方」の中にはヤクルトでプレーする兄・慎吾も含まれているという。

「自主トレの時に一緒に練習してきて、一番は下半身の粘りを練習方法としてもずっと教えてもらって、それがやっと自分の中で出来るようになってきた。緩い球を打つ練習なんですけど、それが最初は全然出来なかったのが、しっかり今は自分のスイング、タイミングで打てるようになってきているので、それが一番の要因かなと思っています」

 兄は試合前の打撃練習で、近距離から緩い球を投げてもらい、打ち返すトレーニングを取り入れているが、同じことがようやく出来るようになったという。そして、その練習が現在の好調の要因の1つになっている。チャンスで川端に回れば、何かが起きる。球場には、そんな雰囲気が漂う。

 1試合を残して決勝進出が決まったが、川端は「本当に決勝とか優勝とか意識せずに1戦1戦、目の前の試合を全力で戦っていくだけかなと思います」と気を引き締めた。5連覇へ“王手“をかけたマドンナジャパンの打線を、4番がハイレベルな打撃で最後まで牽引する。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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