1軍目指す松坂大輔にアクシデント発生か? ノルマ消化できずに降板

3回を無安打無失点も制球定まらず、3者連続を含む7四死球

 右肩手術から復活を目指すソフトバンク・松坂大輔投手が10日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(タマスタ筑後)で先発。3回59球を投げて無安打無失点に抑えたが、3者連続を含む7四死球と制球は安定しなかった。直球は最速143キロに達した。

 大荒れだった。先頭・宗にストレートで四球を許し、続く堤への5球目でボーク。さらに堤に死球を与えて、無死一、二塁とした。いきなりのピンチだったが、続く園部を143キロ直球で遊ゴロ併殺打、4番・ボグセビックを遊直に打ち取った。

 2回は6球で2死を取ったが、吉田、奥浪と連続四球を与えた。2死一、二塁と先制のピンチだったが、伏見を三ゴロに打ち取って、難を逃れた。

 3回からセットポジションに変更。制球の安定を求めたが、右腕にアクシデントが発生した。1死からの堤への投球中に軸足の右足を滑らせた。その後は制球がさらに荒れ、堤、園部、ボグセビックと3者連続四球を許して1死満塁。モレルは一ゴロ併殺打に抑えたが、表情をゆがめて右足を引きずるようにして一塁ベンチへ下がった。

 4回から左腕・島袋洋奨が救援。春夏の甲子園を制覇した投手による豪華リレーとなった。それでも、松坂は80~90球を予定していたノルマを消化できずに降板。首位陥落したチームの救世主となりたいところだが、制球難はもちろん、アクシデントによる今後が心配される投球となってしまった。

【ソフトバンク松坂の投球内容】 
▽1回(19球)2四死球、無安打無失点
 宗  ストレート四球
 堤  死球
園部  遊ゴロ併殺打
ボグセビック 遊直

▽2回(22球)2四球、無安打無失点
モレル 右飛
武田  遊飛
吉田  四球
奥浪  四球
伏見  三ゴロ

▽3回(18球)3四球、無安打無失点
 宗   右飛
 堤  四球
園部  四球
ボグセビック 四球
モレル 一ゴロ併殺打

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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