広島、黒田で決めた! 巨人に逆転勝利、25年ぶり7度目のリーグ優勝
黒田が6回3失点の力投&鈴木が2打席連続弾、次は1984年以来の日本一へ
広島が10日、巨人に6-4で勝利し、1991年以来、25年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。この日までに優勝マジックを1としてしたカープは2位の巨人と東京ドームで対戦。昨年、チームに8年ぶりに復帰したベテラン・黒田博樹投手が6回6安打3失点の粘りの投球で9勝目をマーク。打線も巨人先発のマイコラスから鈴木が2打席連続ホームランを放つなど、3本塁打を浴びせた。7回以降は今村、ジャクソン、中崎と繋いでリードを守り切り、悲願のリーグVを達成した。
初回、黒田は5試合ぶりのスタメン復帰となった坂本に先制2ランを左翼席に運ばれた。しかし、3回。先頭打者として打席に入った黒田はファウルなどで11球粘り、巨人先発のマイコラスを苦しめた。結果は三振も、続く1番・田中が四球を選び、1死一塁から2番の菊池が遊撃手の坂本への強い打球を放った。坂本がバウンドを合わせられず、ボールを足に当ててしまい、打球は右中間へ転がる。一塁走者の田中はスピードを一切緩めることなく、二塁、三塁と蹴って、本塁へ。一気に駆け抜けてホームイン。1点を返した。
さらに4回には鈴木、松山の連続本塁打で一気に逆転。5回には鈴木が2打席連続となる26号2ランで加点した。8回には相手の失策でさらに1点を加えた。
黒田は闘志を前面に押し出した。3-2と逆転した直後、マイコラスが2者連続被弾の後に打席に入った安部に死球を与えた。故意とも思える投球だったため、ベンチ前でキャッチボールをしていた右腕は怒りをあらわにした。マイコラスをにらみ、近づこうとしたがところを周囲に止められた。ベンチ内ではコーチ陣も激高するなど険悪な雰囲気が漂った。
黒田は4月2日以来、巨人戦に勝利していなかった。愛する広島の優勝への思いも人一倍で、この試合にかける意気込みは強かった。
広島は黒田の後を7回は今村、8回はジャクソン、9回は中崎とつないで勝利。真っ赤に染まったスタンドは歓喜に沸いた。ついに25年ぶりの夢が結実。広島は1984年以来の日本一を目指す。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count