ヤ軍牽引する田中将大に再び大きな信頼 辛口NY紙も称賛「タナカが支配」

防御率リーグ3位、田中が明かす好投の要因は…

 一方で、記事によると田中は通訳を介して「理想的な状態に戻ってきました」と手応えを口にし、「試行錯誤を繰り返してきました。ついに分かったんです。投球モーションに入る時の、右足のバランスでした。左足を上げる時の。今は、右足でバランスが取れています」と好投の要因を説明したという。

 序盤戦で思うように勝ち星を得られなかった田中だが、8月を4勝1敗と大きく勝ち越すと9月もここまで2勝0敗と好調を維持。防御率はリーグ3位の3.04と2点台が見え始め、13勝はリーグ10位タイ、投球回186回2/3は同6位、WHIP(1イニングあたりの安打+四死球)1.07も同6位とエースの活躍を見せている。

 同紙はこの試合の直前にも「ヤンキースがマサヒロ・タナカをエースにする理由」と題した特集を掲載し、その投球を絶賛。米CBSスポーツ(電子版)も今季サイ・ヤング賞候補の一人に挙げるなど、現地での評価は急上昇している。

 安定した投球で辛口のニューヨークメディアも認めさせている田中。過去2シーズンは負傷にも苦しんだが、3年目の今季はここまで離脱もなく、自己最多の29試合に登板し、先発ローテを守っている。チームのプレーオフに望みをつないだ右腕は、再び大きな期待を集めている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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