ハム大谷翔平、2年連続偉業への条件は? 栗山監督は「最後に考える」

4年ぶりリーグ優勝へ重要なマウンド

 日本ハムの大谷翔平投手が13日のオリックス戦(札幌ドーム)で先発する。日本最速タイ163キロの速球を軸に2回2安打1失点に抑えた7日のロッテ戦(札幌ドーム)から中5日。先発が見込まれる21日のソフトバンクとの首位攻防戦(ヤフオクドーム)へ向け、80球前後を投げる見込みだ。

 2位・ソフトバンクと0.5ゲーム差。2012年以来4年ぶりのリーグ優勝へ白星の取りこぼしが許されないマウンドとなるが、それと同時に注目されるのが規定投球回数に到達するか否かだ。

 ここまでの防御率2.06は、リーグトップのロッテ・石川歩の防御率2.26を上回る好成績。それでも、大谷の投球回は118イニング。正真正銘のリーグ1位に躍り出るには、残りのシーズンで25イニングを投げる必要がある。

 チーム残り15試合で大谷の先発登板が見込まれるのは3試合。1試合平均で最低でも8イニング以上の投球が必要となる。規定投球回到達へは極めて厳しいが、初球から打たせて取る“省エネ投球”を演じれば、最優秀防御率の獲得も不可能な数字ではない。

 昨季は防御率2.24で最優秀防御率のタイトルに輝いた。2年連続で同タイトルを獲得すれば、09、10年の日本ハム・ダルビッシュ有(レンジャーズ)以来となる。大谷の規定投球回について、栗山英樹監督は「最後に考える。(今後)点を取られたら話も変わってくる。最後にチーム(の優勝)と全然関係ないところであればね。オレの中では考えているけども。ただ、(規定投球回が)気になって仕方ないんだったら、もっと早い時期から投げさせているよ。(今求めているのは)そういうところではない」と話した。

 一方、大谷は「(投球回は)僕が決めることではない。投げるところでしっかり抑えていければいい」と話している。最優秀防御率のタイトル獲得へは厳しい状況だが、まずはチームを優勝へ導く投球を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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