米国で上がり続ける大谷翔平の“価値” 田中将大の契約額を「上回る可能性」
「タナカよりも若く、球威に勝るオオタニにはその金額を上回る可能性がある」
昨季は15勝5敗、防御率2.24、196奪三振と投手として圧巻の成績を残した一方で、打者では打率.202、5本塁打、17打点に終わった。しかし、今季は打率.322、22本塁打、61打点をマーク。投手では、右手中指のマメを潰してマウンドから遠ざかったこともあり、19試合登板で8勝4敗、防御率2.12となっているものの、6月12日の阪神戦では31球が160キロ超を記録するなど、「世界一」の能力に疑いの余地はない。7月3日のソフトバンク戦では「1番・投手」で先発し、初球を先頭打者弾とする離れ業も演じた。
記事では「彼は日本球界において投打両方で最も優れた選手の一人なのだ。クレイジー」と評価した上で「オオタニは打者としてよりも、投手として優れていると考えられている。どちらか片方をそつなくことなすことも十分にハードルの高いことだ。大金を投じてまで、彼に投打両方を任せることは決して必要なことではない。ただ、誰かが挑戦する価値はある」と二刀流起用にも肯定的な見方を示す。
大谷が将来的にメジャー挑戦に踏み切る可能性は高いと見られている。メジャー球団にとって問題となるのは、獲得にどれだけの資金が必要になるかということだろう。その額は、渡米前年の2013年に24勝無敗1セーブ、防御率1.27という現実離れした成績を残し、楽天を初の日本一に導いた田中とヤンキースが結んだ契約をも上回ると、特集では予想している。
「オオタニ獲得へのコストは? マサヒロ・タナカは現行のポスティングシステムで7年1億5500万ドルという契約であった。タナカよりも若く、球威に勝るオオタニにはその金額を上回る可能性があるということだ。また、タナカが3年前に契約をしてから年俸の相場も上向いている」
漫画でも描かれないような衝撃的な活躍を続ける大谷。投打ともにまだまだ成長の余地を残すと言われる二刀流右腕の価値は、メジャー挑戦までさらに上がることになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count