終盤戦で光る田中将大の存在感 NY紙も称賛「彼がいなければヤ軍は終戦」
PO進出へ痛い1敗も…田中への賛辞やまず「スプリットは野球界で最も破壊的」
ヤンキースは16日(日本時間17日)のレッドソックス戦で田中将大投手が7回1失点と好投しながら、救援陣が崩れて5-7で痛恨の逆転サヨナラ負け。プレーオフ(PO)進出に向けても痛い1敗となった。ただ、この試合でもエースとしての役割を果たした日本人右腕への評価は高く、ニューヨークの地元紙は「彼がいなければヤンキースは終戦」と伝えている。
この試合、ヤンキースは田中が4点のリードを守って降板しながら、最後はベタンセスがサヨナラ3ランを浴びて逆転負け。8月7日のインディアンス戦から自身6連勝中とシーズン終盤で力を見せつけている田中の自己最多14勝目も消えた。
ただ、地元紙「ニューヨーク・タイムズ」ではプレーオフ進出争いに踏みとどまるヤンキースにおいて、田中が「原動力となってきた」と指摘。抜群の実績を誇る同僚のCC・サバシアが「1年の中で今が勝負どころということだと思う。驚くことではない。毎年この時期になると彼は調子が上向く。これは良い投手に見られる傾向なんだ。シーズンが進むにつれて調子が上がってきて、良い感触が得られる」と現エースの田中を絶賛したことも紹介している。
さらに、記事では田中の決め球であるスプリットが「野球界におけるもっとも破壊的な武器として認知されている」と指摘。渡米1年目からメジャーの猛者を抑え込んできた“宝刀”は錆びついておらず、「なぜ対戦打者がストライクゾーン外のボール(36.3%)をスイングしてしまうかということの説明にもなるだろう」としている。この36.3%という数字は、MLBで最も高い数字だという。