グリンキーより前田健太! ドジャース、昨オフの賢い買い物が奏功する

「本当に野球に関して研究決心」とロバーツ監督は感心

 昨季19勝を挙げたグリンキーを引き留められなかったドジャースは、先発ローテで大幅に戦力ダウンし、ペナントレースは苦戦するものと思われたが、現在ナ・リーグ西地区を独走中。開幕後も故障者続出という度重なる逆境に立たされてきたロバーツ監督は、何よりも先発ローテーションを守り続ける前田の成長ぶりに満足しているようだ。

「ケンタは、本当に野球に関して研究熱心。彼は打者の情報を集め続けている。スカウティングレポートを見たり、その日の投球での感触を吸収している。彼の中に蓄積された情報は、間違いなく増えている。自分自身の最高のボールであっても、そうでないボールであっても、メジャーの舞台で安定してアウトを取れるようになった。自信につながっているんだよ」

 こう語ったという監督は、最近の投球内容から、前田の速球に対する自信の高まりも感じているという。

「ケンタが自信を持っていると感じられるのは、個人的にもいいことだと思う。シーズン序盤は、速球は外角に投げるだけだった。あるいは、右打者の内角には投げづらそうだった。(速球に対して)今はより確信があるんだろうね」

 地区優勝からプレーオフ進出、さらにはワールドシリーズ制覇を目指すドジャースにとって、大型年俸のグリンキーと袂を分かち、比較的お買い得の前田を手に入れたことは、何よりも懸命な選択だったのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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