Vの行方占う直接対決も…SB内川は平常心「簡単に決着つく状況じゃない」
勝率3厘差の2位日ハムと本拠地で2連戦、「ゲーム差を意識することはない」
21日、22日にヤフオクドームで行われるソフトバンクと日本ハムの今季最終カード2連戦。19日の試合を引き分け、勝率わずか3厘差で首位を守ったソフトバンクにとっては、まさにリーグ3連覇の行方を賭けた決戦となる。工藤公康監督は「この2試合で(シーズンは)終りじゃない。最後まで力を合わせて戦う」と、その先の残り試合を含めてのチーム一丸を強調する。
キャプテンの内川聖一も「今は(直接対決だから)どうしよう、こうしようと考えることはない」と平常心で臨むつもりだ。
「ゲーム差をボクらがどうこう意識することはない。そんなに簡単に決着がつく状況じゃないし、(シーズンの)最後まで何があるかわからない」
内川は19日の試合で8月28日以来の一塁守備についたが、今回の直接対決については「守れと言われれば守るし、メンバーを組む上でボクがDHになった方がいいのならDHでいくだけ。決めるのは監督だから」と語る。
この直接対決後もソフトバンクが8試合、日本ハムが7試合を残しており、工藤監督や内川の言葉どおり、この2試合の結果でリーグ優勝が決定するわけではない。とはいえ、パ・リーグの天王山として全国の注目を集めることも間違いないだろう。その中で、いかに自分たちの野球を展開できるのか――両軍の気持ちの強さを競う2試合となりそうだ。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura