田中将大、2年前の手術回避は「正解」 辛辣NYメディアも「認める時がきた」

捕手のマッキャンも「良い選択だったようだね」

 ヤンキースは当時、自らの血液から抽出した多血小板血漿を靭帯に注射し、患部の修復を促すPRP療法を田中に受けさせた。しかし、日本人右腕がリハビリ後に復帰してからも、肘に“爆弾”を抱えていると危惧し、手術の必要性を主張するメディアやファンは決して少なくなかった。

 その“運命の選択”から26か月が経過。「デイリー・ニューズ」でヤンキース番を務めるマーク・フェインサンド記者は「タナカの肘はまだ爆発していない。5日か6日おきに登板を続けるだけでなく、ア・リーグの他の投手と同様に投球をしている。みんな、もう認める時がきた。田中とヤンキースは正しい選択をしたのだ、と」と当時の選択を「正解」と断言。記事の中では、ブライアン・マッキャン捕手も「良い選択だったようだね。彼はとても安定している。数字が物語っているけれど、彼がマウンドに上がるたびに自分たちも試合に勝てる気がするんだ」と語っている。

 同僚から全幅の信頼を受ける田中の防御率は、レイズ戦前の2.97から、4失点で3.07に悪化した。それでも、リーグトップを守っている。また、代替可能選手と比較し、どれだけ勝利数を上積みしたかを表すセイバーメトリクスの指標WAR(Wins Above Replacement)も5.6でリーグ2位。WARは、現在のメジャーで選手を評価する指標として最も重視されているものの1つだ。

 さらに、投球回数はリーグ7位の199回2/3で、自身初となるシーズン200イニング到達は目前。シーズンを通して先発ローテーションを守り、31試合に先発してきた。

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