ロッテ石川15勝目ならず、伊東監督も悔やむ「人生そうチャンスはない」
石川「全体的に雑になってしまった」
球団56年ぶりの最多勝&最優秀防御率の2冠を狙って24日のオリックス戦に登板したロッテ石川。チームは4-3で延長10回サヨナラ勝ちも、自身は6回107球の3失点で降板。「せっかくのチャンスだから」と落合投手コーチに続投を勧められながら、マウンドを降り今季15勝目はならなかった。「人生そうチャンスがあるものではないのに」と伊東監督も残念がった。
15勝のソフトバンク和田は、左肘の違和感で登録を外れ、レギュラーシーズン中の復帰を断念。8日からのCS登板を考えると石川にとってこの日が15勝への最終チャンスとなることが濃厚だった。悪天候で試合開始が40分以上遅れ、先発予定だった22日の楽天戦は雨で中止と中1日のスライド。「メンタルが強くないので……」と伊東監督を心配させた登板で6回急に崩れた。
5回に園部に右中間へ同点タイムリーを許したが、最小失点でしのぎ、エースの意地を見せた。しかし6回先頭の安達にシュート回転して中に入る145キロ直球を右中間に運ばれ、1死後から中島、西野に連続タイムリーを許した。「こんな天候で試合開始が遅れたが、ゲームの入りは問題なかったが、全体的に雑になってしまった。もう少し慎重に投げれば、違った展開になっていたと思う」と反省しきりだった。
勝てば1960年の小野正一(33勝、1.98)以来の2冠だったが、この日15勝目を手にすることはできなかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count