ロッテ・サブロー、二塁打で有終の美 「22年間、愛してくださってありがとう」
最終打席で“らしい”右打ちの二塁打、スピーチで周囲に「心から感謝」
ロッテのサブロー外野手が25日、本拠地オリックス戦での引退試合に臨んだ。「4番・DH」で先発出場し、現役最後の打席で“らしい”右打ちで二塁打。試合後のセレモニーでは「22年もの間、愛してくださって、本当にありがとうございました」とファンに感謝した。
サブローは3打席目まで空振り三振に倒れた。9回からは、DHを解除して左翼の守備へ。1死後は角中と入れ替わり、慣れ親しんだ右翼の守備についた。粋なはからいにファンからは大歓声が上がった。
そして、現役最後の打席は、9回1死走者なしの場面。1ボール1ストライクからオリックス守護神・平野の直球をとらえ、右中間を破る二塁打。“らしい”右打ちで有終の美を飾り、二塁上で涙を拭うと、大歓声に手を挙げて応えた。サブローはその後、代走を送られて、ベンチに下がった。
試合後のセレモニーでは、バレンタイン元監督や巨人時代のチームメート、高橋由伸監督、楽天・今江や阪神・西岡といった元同僚からのビデオメッセージも寄せられた。
スピーチでは「思えば長い道のりでした。入団当初は体も弱くスピードにもついていけず、本当にこんなところでやっていけるんだろうかと挫折の連続でした。ですが、こんな私でもここまでやることが出来ました。それは家族を初め、支えてくださったみなさまのおかげだと思います。心から感謝いたします」と話し、「こんな私ですが22年もの間、愛してくださって、本当にありがとうございました」と締めくくった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count